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単相100V→三相200Vインバーターと骨董品の刃物用グラインダー&高速切断機のレストア
通常のコンセント(単相100V)から動力用電源(三相200V)が使えるインバーターと,古い三相対応工具をレストアした記録です.
三相200Vインバーター
古い三相200Vモーターとインバーター.
単相200Vから三相200Vへのインバーターは存在する事は知っていたのだが,こいつはなんと,単相100Vから三相200Vに変換出来る.約一万円程度で購入.
そんなものが存在すると知っていれば,三相200Vボール盤を処分しなかったのに….
あの時点では仕事場がゴミ屋敷だったので,とにかくモノを減らしたかったので,巡回してきた廃品回収業者にタダであげてしまった.
同等の性能のものを再び中古で買うとすれば…5~7万くらいの損にはなるな;;
それはともかく,インバーターはモバイル電源っぽくこんな風にセットしてみた.
理由は後述.
ヒートシンク部分には放熱用の穴を開けている.
コンセントは三相200V 15A用.
こんな風に格納しておく.
なぜモバイル電源っぽくしたかという理由だが,グラインダー,高速切断機,もう一つ持っている用途未定のモーター用の電源として利用するので,移動可能,再配線可能である必要があるから.
60年前の刃物用グラインダー
祖父が包丁鍛冶に使っていた,60~70年前の刃物用グラインダー.
レストアしてみた.
ちなみに,鍛冶屋で使う刃物用のグラインダーは,通常の両頭グラインダーとは回転方向が逆で,切子を奥に飛ばす向きに回転させるのが基本.
上面(12時の位置)にベベルを押し当てて削る感じ(写真の砥石はそれ用ではないが).
レストもついているが,これは正転時に通常の用途で使う.
50年前の三相200V高速切断機のレストア
青木工業 NEW DERBY だと思われる.
仕事場の奥から,ゴミに埋もれてタイムスリップしてきた.
ただでさえクソ重いのだが,奥側の足と車輪は腐り落ちていて,移動させるのが死ぬほど大変だった.
ゴミとサビ,溶融した切子の塊の除去(これが一番大変だった).
特筆すべきはこの直径….400mmちょいある.
しかし,厚みは3mm以上あるので,三相インバーターで使うと抵抗が大きすぎて非力過ぎる切断しか出来なかった.
自作架台を外して,モーター部分以外のレストアが完了.
ベルトも要交換だが,とりあえずはこのままで.
合体させる.
重すぎて持ち上げる事などとてもじゃないが出来ないので,この姿勢でしか取り外しや装着は出来ない.
レヂトン金の卵(355×2.1)を購入.1200円くらいだったかな?
三相インバーター.一次換算で100V20A程度でリミッターが作動するので,その昔,この高速切断機が現役でバリバリ仕事をしていた頃の1/3くらいしか性能は出ない.
しかし,全く使えないのと,制限付きではあるが使えるのとでは無限倍の価値があるし,刃物の性能とこいつ本来の剛性と精度のおかげで,家庭用とは比べ物にならない性能ではある.
とは言え,せっかくレストアしたのだが,普段,高速切断機の必要が生じた際は,軽くて使いやすい家庭用の100V高速切断機を使っている(笑).
定尺の長物(6メートル)を切断しなければならない関係上,こいつは仕事場の一番奥が定位置なので,なんか準備するのが面倒で(–;
しかし,本気で切る必要が生じた際にはまた活躍してくれるだろう.
利用機会が増えて,気が向けばベルトの交換もやるかも.
もう一つ,古いボール盤から取り外した三相200Vモーターを所持しているのだが,用途はまだ決めていない.
そのモーターで何か作ったらまたここで紹介します.
良かったら他の記事も読んで下さい.