自家製!DIYで瓶詰めを自作して二年半後に食べてみた.防災,サバイバル,自給自足にお勧めの保存食

この記事を読むのに掛かる時間: 5

目次

  1. 自家製!DIYで瓶詰めを自作して二年半後に食べてみた.防災,サバイバル,自給自足にお勧めの保存食
    1. 発端
    2. 基礎研究
    3. 開封の儀
    4. リベンジ
    5. カボチャ
    6. 本命と実験
    7. まとめ

自家製!DIYで瓶詰めを自作して二年半後に食べてみた.防災,サバイバル,自給自足にお勧めの保存食

img

なんでこんな体を張った芸人みたいな事をしているのかと言われそうだが,至って真面目な企画である.
瓶詰めを自作する情報はネットでもあまり見かけない.だったら自分でやり方を開発してしまえば良いのだ.

(注: 当時は瓶詰め==ジャムとかばかりで,私が知りたい情報は殆ど見かけなかった.
が,現在は検索でも結構出てくるので,そちらも参照の事)

スポンサーリンク
336×280

発端

野菜作りをしていると,勝手にこの様に大量に出来てしまう訳だが,いつもほぼ半分くらいは腐らせてしまう事になる.
img

これはカボチャ(鶴首南京)でも,ジャガイモでも,サツマイモでも,サトイモでも,タマネギでも同じである.
なにか保存しておく方法はないものかと常々考えていた.
海外ではルートセラーと呼ばれる,半地下の貯蔵庫が一般的で,最近また見直されつつあって自作する人も多い様だが,日本の一般住宅事情では無理である.
まぁ現実的なところで冷蔵庫とゆう事になるが,それ自体がエネルギーを消費し続けるものでは(私的価値観では)価値がない.
そもそも収穫した野菜を全部収める事の出来る冷蔵庫など,業務用でしかあり得ない.家庭用冷蔵庫の野菜室なんぞほんのちょっとしか入らんし.

だったら瓶詰めであろう,と.

基礎研究

  • 菌は加熱して熱湯に晒されれば死ぬ.
  • しかし,菌の元となる芽胞はまだ生きている.これを破壊する為には最低120度が必要.
  • 水の沸点は圧力によって変わる.気圧の低い高地では100度未満で沸騰するのはこの為である.
  • この性質を利用したのが圧力鍋.加圧する事により,上記の120度程度まで沸点を上げる事が出来る.

本当に大丈夫であろうか?
危険があるとすれば,もっとも可能性が高いのは,かの有名なボツリヌス菌が作り出すボツリヌス毒素だそうだ.
これは土中に普遍的に存在していて,日本には四種類くらいの型があるらしい.
これが繁殖した場合は非常にヤバイのは考えるまでもないだろう.生物界最強の毒素と名高いからな.

しかし,私の今までの生物学(アクアリウムや醸造)の経験から言って,なんらかの微生物が活動している場合,普通は毒素だけを残すとゆう事はあり得ない.その他にも匂いや外観の変化など,なんらかの痕跡を残すものである.
その考えを裏付けるかの様に,ボツリヌス菌が繁殖した場合はそれと解る腐敗臭がするとの情報を得た.

とゆうか, そんな簡単に無味無臭のボツリヌス毒素が偶然で精製されてしまえば,かのオ○ム真理教も苦労はしなかったであろうよ.
(※研究していたらしい)

まぁ大丈夫であろう!やってみるしかない.
ちなみに,理屈で言えば,圧力鍋がなくても,上記の方法で得られる結果と同じ状態を作り出す事は出来る.
100度加熱で死ななかった芽胞も,常温に戻れば菌として活動をはじめるので,100度で殺せる様になる訳だ.
密閉したまま沸騰→常温→沸騰→常温を繰り返せば良いのである.

使用する瓶はどうしよう?
海外には,フタのパッキン部分だけが交換式の自作瓶詰め専用の瓶が売っている様である.
これは,ネジ部分がリング状になっていて,そのリングと瓶本体だけを再利用し,パッキンは飽くまで使い捨てるものの様だ.
仮に手に入ったとしても,ランニングコスト的にどうかと.普通に店で瓶詰め買った方が安いとなれば本末転倒だし,恐らくは 中身(自作の野菜)より瓶本体の方が高くつくであろう. それでは意味がないのだ.
やはり市販の瓶詰めの瓶を流用するしかない.モノにもよるが,何回かは使える筈である.
こんな事もあろうかと,常日頃から瓶はとっておいて良かったよ(元からやる気満々やないか!).

そして夜な夜な瓶詰めを作る日々が続いた.圧力鍋の大きさの関係上,一度に3~4個しか作れないのが痛い.
方法は,

  • 野菜を切って瓶に入れ,ヒタヒタに水を注ぐ.
  • 圧力鍋でその瓶を湯煎する.まだ瓶本体も圧力鍋もフタはしない.
  • 100度で野菜の芯まで入念に火を通す.
  • 再びヒタヒタになるまで瓶の水を足してフタをする.加圧開始!

加圧時の加熱時間の加減が難しい.長すぎると満水にしておいた筈の瓶の中の水が気化して失われ,結構な負圧になったまま気密化されてしまう様である.
オートクレーブ法(約二気圧の飽和水蒸気中で121度15分以上)とあるので,最低15分程度は加熱したが,そんなに加熱すると水がだいぶ減ってしまう様な….
概ね10分くらいが現実的かも知れない.

製造後数日で,瓶のうちひとつだけが変化して生物兆候を見せた(白濁).密閉に問題があったらしい.とゆう事でそれは速やかに処理(食べた).

そして二年半の歳月が流れた.
それがこの写真.
img

続きます

スポンサーリンク
336×280
336×280

書いた人

me 小津雪ヲ: 生きるとゆう事は,雑多な問題に対処するとゆう事.
ライフハック,DIY,木工,鉄工,ソルトルアー,ロードバイク,オートバイ,家庭菜園,自給自足,料理,Linux,ガジェット,写真,フラメンコギターなど.
日常の様々な創意工夫やお役立ち情報を発信しています.

記事のシェア,ツイッターフォロー,ブックマーク,RSS登録 お願いします.
あとランキングも押して頂けると助かりますm(__)m

ブログランキング・にほんブログ村へ blogranking
blogranking

シェアする

フォローする