直流アルミ半自動は使えるのか?検証してみた

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直流アルミ半自動は使えるのか?検証してみた

SUZUKID の半自動用アルミワイヤー.メーカーに質問したところ, アルミ半自動は直流で行う という事なので買ってみた.
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しかし,直流とは言え,アルゴンガスは必要である.
三立米のアルゴンボンベ.残量13MPaで,送料込み三万ちょい.
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取り敢えず炭酸と並べて置いてみた.
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ライナーは専用ではなくても送りに問題はなく,大丈夫な様である.
いろんな溶接機でいろんな設定を試したが,どれもこれもダメ.
ワイヤーが母材に到達する10mmくらい前にすでに溶融して,その先はアークだけになってしまう.
最終的に,HITBOX MT2000II のみがかろうじて溶接可能で,以下の様な極端な設定でないとダメだった.
超低電圧でないと電極(ワイヤー)が母材の近くにすら到達出来ない.
普通,電圧と電流は相互に関連して自動設定されるので,これ以外の溶接機ではまた話は違うだろうが.殆どの溶接機ではアルミは不可能だと思う.
+-何%という設定しか出来ないものは,電圧が下がりきらずにアウト.
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しかも,ウンコみたいなビード(とすら呼べない)ものが母材の上にへばりつくだけで,調子の良い時でも,半分は溶け込んでいない.断面を見れば解る.
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アルゴンガスを導入したって事で,鉄でリフトTIGを練習する.
あとの方では割とうまく出来たビードもあるが,初めてなのでメタル送りが全く出来ず,残念な感じ.
ってか,そもそもこのリフトTIG用のトーチ(WP-17V),安物だけあって,溶接中にバルブに手が当たってガス圧が安定しない気がする.
ずっとガスが出っぱなしなので専用機に比べて膨大にガスを無駄に消費する.
13MPa残ってたのにあっという間になくなった.
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結論として, 直流のアルミ半自動 は使えない
これを検討している方は,素直に AC/DC TIG 専用機を買いましょう.
そもそも,わざわざアルゴンボンベを調達するからには,リフトTIG だけで運用するなんて事はあり得ない.TIG専用機を導入しましょう.
私は TIG220P AC/DC を導入しました.
良かったら他の記事も読んで下さい.

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