アルミ溶接可能!中華製 TIG220P 直流/交流TIG溶接機導入してみた
遂にTIG溶接機を買ってしまった.ヤフオクで新品送料込みでなんと\35kで落札.
どうせTIGを導入するなら,アルミが溶接出来ないと意味がない!という事で交流機である.
直流機であれば,もっと小型で安価なものがいっぱいあって,それらも高周波スタートやパルスなど,一通りの機能が付いてるが,唯一アルミだけが溶接出来ないのである.
こいつは「全部入り」で,メーカー製であれば何十万もするもの.アマゾンですら,格安の中華製で同等のものは約10万もする.
それが送料込み3.5万円ですよ?バグってるとしか思えない.
アルゴンボンベは3立米.13Mpa残っていて,中古で3万ちょい.
(ガス屋の話では本来はこの状態での取引は違法らしい.確かに1Mpa以上は高圧ガス扱いだった様な…)
あれ?って感じでちょい調整.でもすでに二本目からまぁまぁな感じ.
30年以上前の溶接棒で.
まぁ手棒はどうでも良い.人生初TIGに挑戦!
む,難しい….一本目は舐め付け.二本目から棒を入れて.
最後は…はじめてにしてはまぁまぁではないだろうか.
逆に言えば,はじめてのド素人でも出来てしまうのが恐ろしいが.
って事で交流に設定して調整したら,なんと,イキナリでフツーに溶け込んで溶接出来てしまった!
中華TIG恐るべしである.
そこらに転がっていたステンレスのアングルで試す(開先なし).棒はちゃんとした溶接用の棒がないのでステンレスのワイヤーで.
この時点ではメタル送りが全く出来なかったので,散々ではある.しかし溶け込みは問題ない感じ.
練習すればフツーに使えると思う.
という事で,十分な性能のものを格安で導入出来てしまった.
と言っても機械とボンベで合計8万なので,一般的な感覚からすれば安くはないとは思うが,国産品で同機能のものとなると何十万なので,満足度は高い.
ただ,鉄限定で言えば,使い勝手の面でもコスパ面でも,炭酸ガス半自動のほうが 百万倍優秀 .
慣れの問題もあるが,正直,半自動専門で色々作ってる身としては,TIGなんか(半自動に比べて)使い物にならんわ!である.
一応TIGで巨大クランプとマグクランプを作った時点での,TIGも最低限使える様になってからの感想ではある.
理由は,まず,左手が他の事(ワークやトーチの保持)に使えない.これが一番大きい.
少し大きいものを作ろうと思えば,TIGでは仮付けにさえ使いものにならなくなるので,半自動と併用する必要がある.
そしてタングステンがすぐ駄目になるので,しょっちゅう研ぎ直す必要がある.これはまあ慣れでだいぶ緩和するとは思うが.
さらにランニングコストの悪さ.炭酸に比べてアルゴンガスは高価で容量も少ないので.
という事で,私は基本的に普段の作業の鉄には使わない.使いたくない.
薄物とか通常のビードが置けないものすごく小さいものだとか,鉄以外の金属専用という事にする.
と言ってもうちは鍛冶屋なので,鉄以外の溶接はほぼしないのだが(笑),たまにアルミの何かを修理したいとか作りたいという事があるので,その時に期待しようと思う.
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