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マイクロフォーサーズで使える激安単焦点レンズ「Fujian 25mm F1.4」を解説.分解手順も紹介.
前回の格安撮影ブースの制作で紹介した単焦点レンズの解説です.
Fujian とは?
激安単焦点レンズである.
アリエクにて購入.マウントアダプタ,マクロリングx2,送料込み 2070円くらいだったかな.
マジかよ!ってレベルでくっっっっそ安い.
ちなみに,このシリーズは他に 35mm と50mm があって,35mm も Amazon で注文してみたのだが,配送期限が大幅に過ぎたが未だ届かず.
それはまた届いたらレビューするつもりだけど,最近中国からの荷物が届かない事が多くて(ラズパイ4も結局届かなかったしorz).
特徴
- OEM らしく,色んなメーカーが勝手に名前を付けて売っているが,外観はどれも同じなのですぐにそれと解る.
- 今は廃れてしまった,C マウントとゆう監視カメラなどに使われているマウント規格である.
- 従って,変換アダプタが必要.
- マイクロフォーサーズであるPanasonic/OLYMPUSの他に,SONY NEX などにも使えるアダプタが存在する様だ.
- マニュアルフォーカス,マニュアル絞りである.
- 周囲のボケが凄まじい.そもそも中央部しかフォーカスが合わない.さらに 25mm の場合,所謂ケラレが結構きつい.
ちなみに,アダプタの精度によっては無限遠フォーカスが合わないなどと言われているが,ちょっと信じがたい事である.
のちに分解して内部構造を晒すが,工場でレンズの向きを間違えて組まれてしまったのだろう.
お薦めのボディ
ボディ内手ブレ補正が使えるもの.
- OLYMPUS全般: IS-1 エラーが赤点滅していないもの==ボディ内手ブレ補正が壊れていないもの(ものすごく壊れやすい).
- Panasonic: LUMIX GX7 もしくは GX7 Mk3
OLYMPUSはビューファインダーが省略されたものが大半なので,せめてタッチ搭載でパナみたいな「拡大フォーカス」的機能が使えるもの.
多分ついてるよね?知らんけど.
パナでも GX7 であればボディ内手ブレ補正が使える.Mk2 ではチルト式ビューファインダーが省略されたので個人的にはナシ.
さらに GX7 Mk3 なら,レンズ内手ブレ補正(MEGA O.I.S << POWER O.I.S)と協調してボディ内手ブレ補正が動作する「Dual I.S」が使える(パナレンズなら).
が,いかんせんまだ最新機種なので,中古市場でも 15万くらいする様だ.
とか偉そうな事を言ってるが,私は古い G3 で使ってます.従って,手ブレ補正は一切ナシ.
でも,問題ない!
明るいレンズなので,気合いでなんとかなる.
以下,部屋で撮ってるけど,かなーり薄暗いですよ.でもちゃんと撮れる.
作例
ほぼ初使用で.
なにもしなくても周囲は勝手にボケる(笑).
が,中央部は飽くまでくっきりシャープ.
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ビンテージ風写真にもってこい.
コーティングもクソもないので光源を入れると結構キツイ.
が,絞りを調節するとこのとおりちゃんと撮れる.
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全体の質感が特殊で味わいがある.メーカー製の優等生レンズとはまたちょっと方向性が違う.
コレとかも昔のコンパクトフィルムカメラで撮ったみたい.
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しかし明るいレンズなので,基本性能は悪くない.
ちょっとまともな単焦点でビンテージっぽく撮ってみました.みたいな感じにもなる.
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マクロアダプタ
このレンズはマクロアダプタが秀逸で,コレを使わないならハッキリ言って価値は半減すると思う.
そもそもマクロレンズってまともなやつは結構高いでしょ.そんな時の Fujian ですよ.
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マクロアダプタ x2
マクロリングは二つ付属している.どちらも装着するとさらに寄れる.
このレベル.
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続きます

