隣の家の裏庭.
うちの菜園も去年の春まではこんな荒れ放題だった.
左のトタンとシートのあたりが古い井戸で,下水流入で汚染されて飲めなくなったので,この前の細い井戸を掘ったのである.
トウモロコシ.
またしても苗が足らないっぽいので,三本出たポットから,移植して増やそうと思う.
このナイフでね.
稲科のこいつは,これ以上大きくなると,移植自体が不可能になる.
何故なら,こんなちっこい芽でさえ,こんな根が張ってる事があるからだ.
ドナーとなった方のポットは,念のためトマトさんとかシシトウさんの木陰に置く.
移植した方はこんな隅っこで,直射日光当たらない様に.
その後の経過は,一応全部安定している様だ.
ポットで81個用意出来た.
次の段階で一本立ちにする時は,引き抜くのではなく,ハサミで小さい方を切り取る事になる.
クレソン.
どうも差し芽の成功率が低いのだが,だいたい解って来た.
こいつは,根が出ていないとダメだ.
しかし,うちの井戸水は硬度が高いせいか,水差ししてもほとんどの作物は根が出ないのだが,こいつは土から抜いた時に出ている根なら水差しでも伸びる.
なので,この様にしばらく根を成長させた方が確率が上がる.
平たいバットを使っているのは,そのほうが,溶存酸素が高くなるであろうからだ.
ところで,私は野菜作りを,一夜漬けの現代農業の知識で得ているのではなく,かといって自然農(自然脳)にかぶれている訳でもない.
その昔,アクアリストであった頃に「南米産水草」を増やして小遣い稼ぎをしていた経験が基礎になっている.
例えば,超難種と呼ばれるトニナを増やす為の絶対不可欠な条件とは,
1.光量 2.水温 3.PH 4.GH(硬度) 5.溶存二酸化炭素量 6.貧栄養状態 7.底床のバクテリア相の充実度
等である.
これらのうちで簡単に調節出来るのは,光量と溶存二酸化炭素だけだ.
例えば,水温ひとつとっても,夏場は経済的に最適水温まで下げるのは容易ではない.
光量はただひたすら蛍光灯を増やせばよい.
Co2 添加の方法は,簡単な発酵式などいくつか方法はあるが「炭酸水」と呼べる程の飽和状態まで持っていくには,ボンベ式+Co2ミキサー(自作)による強制添加に限る.
しかし,Co2濃度が上がると,今度は GH が上がり出す.
飼育水は,事前にゼオライトを通して硬度7の井戸水を0まで下げてある.
この現象にはだいぶ悩まされたが,原因は,底床の大磯砂に含まれている貝殻が,炭酸によって溶解した結果であった.
対策として,貝殻を全て排除し,最終的には,ソイルなどの専用底床材への交換で回避出来た.
Co2添加によって,PHも多少は下げられる.しかし,完全でもないので,調整剤を併用する事になるが,そうすると今度は水中の栄養価が上がりだす.
すると,高光量とあいまってコケが生育し,コケが生体の葉に付くので,見かけ上光量は下がる事になる.
この様に,それぞれの数値は密接に関係していて,どれか一つが欠けても,トニナは絶対に生育しない(だからこそ超難種なのだが…).
それぞれの「見えないパラメーター」が現状どの段階にあるのかを察知し,最適な対策を取るという経験があったからこそ,今の私があるのだ.
ちなみに,こんな野菜作りなどは,その頃の基準で言えば「子供の砂遊び(^^)」程度の難易度と言えるかも知れない….
ふと見るとこんなでっかいのが.
葉がまだ苗程度の大きさしかないのに,根はこんなに太っている事がよくある.
ラディッシュそのものは固定種の筈だが,出回ってるのはどうもF1くさいよな.
妙な品種いっぱいあるし!