YAMAHA 01X を Windows10 64bit で使う方法【mLAN】

この記事を読むのに掛かる時間: 8

目次

  1. YAMAHA 01X を Windows10 64bit で使う方法【mLAN】
    1. 発端.
    2. やってみよう
      1. 必要なもの
      2. Disable Driver Signature Enforcement の有効化
      3. mLAN ドライバと 01X Editor のインストール
      4. ドライバに手動で署名する
      5. 互換性の設定
      6. 動作確認
      7. MIDI の設定
    3. スクリーンショット
    4. ブルースクリーン対策
    5. MIDI ポート増殖問題
    6. やたらノイズっぽい
    7. うまく行かない時は

YAMAHA 01X を Windows10 64bit で使う方法【mLAN】

YAMAHA 01X を Windows10(64bit)で使用する方法を紹介します.

img

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発端.

私が YAMAHA 01X を購入したのは,確か2012年頃の事だったと思う.
01X の説明はこちら→購入時の記事: YAMAHA 01Xの紹介
当時からしてすでに過去の機体だった訳だが,ジャンクなIEEE1394カードで16in16outを実現出来る事,ミキサー自体が優秀な事,DAW用のプラグイン(01X Channel Module)やStudio Managerが秀逸!な事もあって,今でも非常に気に入っている.
しかし,これは メーカーがサポートを放り出した 機種,物理的になんの問題もない,きわめて秀逸な機種だとゆうのに,クソメーカーのせいで最近の OS には対応していないのである.
たかがそんな理由で,粗大ゴミとして捨てろと言うのか?土に埋めろと言うのか?!!!

ハッキリ言って,絶対に受け入れられない.意地でも使い続けるわ!
そんな訳で 01X の運用の為にどうしても WindowsXP を残し続ける必要があって,ある時 古いノートPCで 01X を運用 していて,ムービングフェーダーをコントロールしている動画をYoutubeに投稿したのだ.
すると,その動画に親切な外人がコメントに残してくれたのが,この動画.

のちに知った事であるが,サイバー・カオス・クルーことミゲル・コスタ氏は,800人(当時)からなる Facebook 上の 01X コミュニティの人で,Windows10用に 01X の新しいドライバを自分達で書く為に,およそ100万円弱の寄付を集め,プログラマを雇う手はずも整えていて,マイクロソフトにサポートを交渉していた凄腕のハッカーであった.

やってみよう

基本的に動画のとおりにやっていけば良いだけである.

必要なもの

あと,言うまでもないが,IEEE1394カードがPCにインストールされ,デバイスマネージャから正常に見えている必要はある.

まずはコントロールパネルの電源オプションから,ハイパフォーマンスプロファイルに変更する(作業中にハイバネーションなどしない為に).

Disable Driver Signature Enforcement の有効化

コマンドプロンプトを「管理者として実行」,以下のコマンドを実行.

bcdedit /set {dafault} bootmenupolicy legacy
bcdedit /set testsigning on

Winaero Tweaker を起動,ブートオプションから以下の項目にチェックする.
–> boot and login –> boot option

  • check turn on windows7 like boot menu
  • check always show boot menu
  • check always show advanced boot menu options

再起動する.F8を押して「ドライバ署名の強制を無効にする」で起動.

mLAN ドライバと 01X Editor のインストール

mLAN ドライバをインストールする.まだ 01X の電源は入れない.
mLAN ドライバアーカイブを解凍し, setup.exe を右クリックで「管理者として実行」

再起動する.F8を押して「ドライバ署名の強制を無効にする」で起動.

01X の電源を入れる.ドライバのインストールがはじまる.
01X Editor をインストール.

(ここで,ユーザーアカウントコントロールを調整しておく必要があるかも知れない.
control panel –> user accounts –> change user account control settings –> never notify(最低に))

ドライバに手動で署名する

driver signature enforcement overrider を「管理者として」起動.
sign a system file

  • c:\windows\system32\drivers\mLanBus.sys
  • c:\windows\system32\drivers\mLanMIDI.sys
  • c:\windows\system32\drivers\mLanStrm.sys

Winaero Tweaker と Driver Signature Enforcement Overrider を実行してみたところ.
img

mLAN ドライバが正常にインストールされていない場合,ドライバキャッシュに上記のファイルが配置されているが,実際にはまだ c:\windows\system32\drivers\ に配置されていないかも知れない.
その場合は手動でファイルをドライバキャッシュから取り出して署名する.

再起動する.F8を押して「ドライバ署名の強制を無効にする」で起動.

互換性の設定

c:\Program Files(x86)\mLAN Tools

  • mLANStart(右クリック)
  • mLANStop(右クリック)

c:\Program Files(x86)\mLAN Tools\YAMAHA

  • mLANmanager(右クリック)

全て「WindowsXP(SP2)」で実行する様に設定する.

動作確認

mLAN manager 起動. Auto Connector を実行する.
好みの条件で接続出来る筈.私の場合は Wordclock Master "PC", 16in16out, モニターなしなどとする.

「ドライバ署名の強制を無効」で起動していないと,この時に正常に接続出来ない.毎回このモードで起動する必要がある.

MIDI の設定

このドライバは Windows10 環境では,ポート番号が正常に表示されないので「上から数えて」何番目かを指定しなければならない.
Studio Manager から File –> Re-map MIDI ports

  • mLAN MIDI in –> "mLAN MIDI In(4つめを選択)"
  • mLAN MIDI out –> "mLAN MIDI Out(4つめを選択)"

そして 01X Editor の Sysmtem Setup で

  • Input Port –> mLAN MIDI In
  • Output Port –> mLAN MIDI Out

とする.01X Editor で「ONLINE」になれば成功.

スクリーンショット

mLAN Auto Connector と mLAN Graphic Patchbay.
img

Studio Manager for 01X と Cakewalk by Bandlab.
コントロールサーフェス(Mackie Control)用のポートは「MIDI Port(1)」である.
img

外部 MIDI ポートも動作する.V-AMP Editor を動かしてみた所.
01X 背面のMIDI Port(A) はドライバで言えば mLAN MIDI Port(2)
但し,ポート番号がバグで表示されないので「上から二番目」なのだが(笑).
img

ブルースクリーン対策

  • 1394I/F のドライバを「OHCI(Legacy Mode)」に変更してみる(Windows7 32bitなどでも有効).

但し,Windows10 では Legacy Mode ドライバ自体がもはや標準では入っていないかも知れない.
少なくとも私の場合はネットで拾ってきて入れる必要があった.

MIDI ポート増殖問題

ああでもないこうでもないと弄っていると,MIDIポートの番号がどんどん増殖していくと思う.
これは,一度接続されたデバイスが「非表示デバイス」として残っているのが問題.

環境変数をセットした端末からデバイスマネージャを起動する.

set devmgr_show_nonpresent_devices=1
start devmgmt.msc

メニューから「非表示デバイスの表示」にチェックを入れ,古い MIDI ポートを削除する事で解決する.

やたらノイズっぽい

これはドライバの問題とゆうよりは,経験上,DAW の設定がうまく出来ていない事が多い.
レイテンシを優先するあまり,無理な設定になっていないか要確認.
あと「再生停止後もエフェクト音を再生する」は問題しかない.このオプションが選べる事自体がもはやバグだと言いたいレベル.

うまく行かない時は

  • Master/Slave を 01XとPC で入れ替える.
  • 同期オプションを「Slow」にしてみる.
  • 1394I/F を交換してみる.TI製,NEC製,VIA製の順で安定している様に思う.

その他の注意点としては,とりあえず,mLAN Manager 2.0 は Windows7 であろうが 32bit版であろうが MIDI ポートを正しく扱えず,ポート番号は表示されない.
しかも先述のとおり「01X Editor(32bit版)」を別にインストールする必要がある.
01X 付属CD のものは「mLAN Manager for 01X」であり,mLAN Manger のバージョンは1.0系統である.
ぶっちゃけこっちのほうが(各ウインドウを独立して扱える事もあり)よく出来ているが,やはり新しいOSではMIDIポートを上手く扱えない.


以上,01X 所有者はやってみて下さい.
ちなみに FB上の 01Xグループには,これらの作業を自動化したインストーラが存在する様だ.

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書いた人

me 小津雪ヲ: 生きるとゆう事は,雑多な問題に対処するとゆう事.
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