なくせ原発!河内長野デモ(12/09/11)
なくせ原発!河内長野デモ初参加レポです.
発端
最近,なんかずーと地元の活動にしか参加してねーな;;;とか思ってて.
9/6にオキュパイ大飯の続編があったらしく,私も参加したかったのだが,さすがに二輪で片道八時間のトラウマは大きく….
そこそこ近い場所でデモでも開催されねーかな,とか思ってた矢先に発見したのが河内長野デモである.
私はこれがないとどこにも行けない.
国土地理院から(自作スクリプトで)変換した日本地図を入れたガーミン社のGPSだ.
また変な所に行ってしまわない様に,事前にデモ開催場所までのルートを作成してインストールしておいた.
夕方5時集合なのだが,今回は準備万端!とか余裕かまして2時頃からジャンベを分解しはじめるキチガイは私である.
理由:皮が微妙に傾いているのが気に食わなかった.(←マジキチ?)
片道70kmくらいだから,2時間位で到着する筈.しかし出発したのは3時半….
大丈夫かよ;;
時間がないというのに,ここだけは絶対撮影を外せない!のが「龍の渡井」である.
しかもこの橋の直前はトンネルになってて,山をぶち抜いた向こうから水が流れてくるのである.
余分な水は右側の滝に落ちて,必要な量だけが左側の橋の方に流れる.
大昔の公共事業で,これによって紀州の石高は安定したんだとか.
紀ノ川北岸に豊富に流れる水路を見付けたら,まずこいつだと思って間違いない.
急いでたので写真とかないけど,やっぱ SRV はワインディングが面白いな!
鍋谷峠を結構なペースで攻めて,時間ギリギリで現地到着;;
今回,私が特に見たかったのがこの方「脱原発戦場カメラマン」秋山理央さんだ.
大飯で初めて見かけた時から「ただ者じゃない」オーラが.
バトルスーツがカッコよすぎて,私も「サバゲー野郎」だった頃の古傷(←?)がうずくんですよ(笑).
私の黒ジャンベは,彼の影響と言っても過言ではない.
ジャンベが組み立て直後だからすぐ緩んでくると思われたので「何かスピーチしたい人はして下さいよー」タイムの間に紐をキツめに締めておいた.
さあ出発だ!
しかしちょっと待て,100人も居るというのに,ジャンベ持ってるのもしかしてオレだけか?!
いや,いた.前の方に自作(?)っぽい太鼓のおじさんが.
しかしそのおじさん,あまり前衛的ではなく,四部打ち専門の様だ.おじさんの「裏」を挑発する様に叩いても,まったく乗ってきてくれない;;
うーむ.これは責任重大かも知れないぞ.
「責任」という言葉が大嫌いな引き篭りの私に,たった一人で叩けと….
しかもすぐユルユル(笑)になるであろう太鼓を!
ま,やるしかないな.
この辺りに来るまでに,歩きながらすでに二回は増し絞めしたが;;
ちょっと若者が少ない気がしないでもない,かな?
前回の動画を見た限りではそうでもなかったのだが.
けど面白いコールがあった.
「ヨウ素は8日♪」とか「セシウム30年♪」とか「ウランは45億6000万年♪」とか,復唱出来ねーだろ(笑).
特に最後のはどう太鼓叩けっちゅうねん;;;叩こうとしたけど「手が出ない」とはまさにこの事だ.
けど,考えた人は頭いいな.笑いをとりつつ,放射能のとんでもなさをきっちり伝えてる.
みんな律義に復唱しようとしてるし!
このあたりで,秋山さんから「後ろで再稼働反対コールする人に合わせて,それっぽいの叩いてくれますか」と話しかけられる(^^)
了解っす!
もし,大手新聞社などから来たジャーナリストなら,こんな風にメッセンジャー的な事はしない(したくても立場上出来ない)よね.
とは言え,太鼓の調子は芳しくなく….緩んでは締め,を繰り返す.
しかし彼は本当にスゴい.動きはまさにSWAT,いや「忍」だ!
人と人の僅かな隙間に潜り込んで中腰で一定のペースで後ろ歩きで撮影したり,土手の上に居るかと思えば道路の向かいに立ってたり,ダッシュで列の先頭に戻ったりする.
私が見た中で一番凄かったのは,視界の外から急に現れたと思ったら,片手で腰のポーチから一眼レフを取り出し,あっと言う間に連射で撮影し,再びカメラをポーチに納めてチャックまで閉める動作だ.
この間僅か2~3秒,しかも歩きながら,反対の手では別のカメラで動画を撮影しながら,だぜ?
プロカメラマンまじパネェェェェ!
私なんて,この暗くて荒い画像を撮影するのに,たっぷり30秒は掛かったよ(大マジ).
いや,フラッシュ切ろうと思って,メニューの変な所に迷い込んで抜け出せなかったorz
このおねーさんもスゴい.
きしもとさちこさん(ブログ).
秋山さん程ではないと謙遜するが,それでももう50回以上デモの現場を撮影されてるとか.
後述するけどあとで話す機会があって,ツイッターのアカウントとか聞いたのだが,帰って見てみるとすでにフォローし合ってた!(はぁと
そんな二人のツーショット.
やけに遠近感がある気がしないでもないが;;
オレ素人だし!
我々は列の真ん中あたりにいたのだが,やけにマイクが回ってきた気がする.
私はジャンベを口実に辞退したが,奥野さん達は率先してコールしてた.
特に奥さんは魚に特別なこだわりがあるらしく「魚を守れ!(怒」と「魚が食べたいっ><」を連発!
まぁ,私も全く同意見ではあるが.
そんな訳で終点の河内長野駅に到着.
秋山さんはこの五日で岐阜と大阪と九州を回って脱原発デモを毎日撮影されていたらしい.
ハンパねぇ!
言っときますが,大手新聞社とかじゃないんですよ?
元々がプロとはいえ,飽くまで「脱原発運動」の一環として,自主的/自費で活動されてる訳です.
仕事が〜とか,距離が〜とか言ってる人(それはお前だろ!)に,こんなスゴい人が居る事をもっと知って欲しいですね.
奥野さん達が先に帰られ,リアルに(!?)友達のいない私は,たった一人で見知らぬ土地に取り残された><
と思ったら,先ほどのカメラマンのおねーさんが,青くてちっちゃいジャンベを持って歩いてるじゃないか!
パールのアレだ!
前々から興味があったので「ちょっと叩かせて下さいよ〜」と早速食いつく.
で,叩かせてもらった感想「テンションがユルユルでイマイチかな?(キリッ」
(↑ドヤ顔でお前が言うな!)
けど,思っていたよりは玩具感がなくて,ちゃんと締めれば良い音鳴りそうな感じがした.
特に,専用レンチじゃなくて,普通のスパナで調整出来るのはイイ.
おねーさんに帰り道を聞いて,集合場所の公園に戻る.
誰もいなくて寂しいね.
ショボーンと一人でジャンベを叩く.自分でも「ぼっち公園」が似合いすぎると思う….
そのジャンベは結局,歩きながら少なくとも五回は増し締めしたね.
それでも「おいしいゾーン」で鳴っていたのはものの五分もなかっただろう(汗).
もっとマシな奏者に巡り会える様,もうこのまま「捨てジャンベ」にして帰ろうかなとか,悪魔的な考えがちょっとだけ脳裏をよぎった.
さあ帰ろうか,とバイクを出した矢先,主催者さん達(?)に出会う.
フォールディング式の竿の先に「拡張スピーカー」を装備している.
そいつをこの攻城兵器にプラグインだ!
よく見るとマイクはワイヤレスというハイテク仕様.
このアンテナは2.4GHzか?(←ラジコン脳)
そんな訳で帰路に着く.
鍋谷峠の頂上だ.
標高は708メートルもあった.
気圧高度計なし(要するに安物)のGPS測位なのであまり正確ではないが.
どおりで寒い筈だ.カッパ着て凌いだが,半袖だったらまた風邪を引いていただろうな.
真っ暗なこんな山の中でバイク(痛々しいQ車)がぶっ壊れたらたまらんな.
特に今回は大飯の時と違って,ジャッキやパンク修理キットはおろか,ドライバー一本さえ持ってねぇ!
まぁ,なんとか無事に帰れたけど.
という事で,なんだかジャーナリストの人達を逆に取材する的な恐れ多い内容になってしまった気がするけど,このインスピレーションは地元では得られなかったと思う.
ズブの素人でとりわけ何も出来ない私だが,また頑張れる気がしてきた.
あと,河内長野デモは三ヶ月おき(3/11,6/11,9/11)に開催されていて,次は 12/11(私の誕生日) の予定です.
和歌山からも近くて「ドライブがてら」参加するにはちょうど良いデモですので,皆さん参加されてみては?
写真集:きしもと さちこさん.
動画撮影:秋山理央さん.