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音楽用自作ラックデスクの改良(2020) LED テープ超お勧め!【DIY】
音楽用のミキサー埋め込み式ラックデスク(通称:カタパルト)を改良してみたので紹介します.
現状
もう何回目だろう?改造しすぎてすでに原型からかなり違うものに変わってしまった訳だが.
使い続けていると,色々とツッコミ所満載のこんな状態になって行く.
上部構造の変更
とりあえず上をバラす.
出来るだけ薄く,威圧感がない様に,ここは1×1である.
時代も変わり,モニターがやたら横長になってしまった訳ですよ.
なので,横方向に拡張しないと,マシなモニタースピーカーが置けない.
端材を延長.これはガラス板のズレ防止も兼ねている.
反対側,ポケットホールジグ大活躍.
なぜ横方向のビームを増設するのかとゆうと,LEDテープをぐるっと張り巡らせたいから.
LEDテープで明るく
LEDテープを一筆書きの要領で貼り付けるとこんな感じになる.
テープの長さは5メートルもあったのに,全然余らなかった.結構使うものである.
このラックの奥の配線なんかを弄る時も,今まではいちいち手持ちのライトなんかを口に咥えて照らして作業してた訳で.
実はこの棚も今回の為に制作した(今までは横方向の角材のみでPCを支えたりしていたw)
制作した…と言っても,木工作業としては単に角材と板を切るだけであるが,面倒なのは塗装なのである.
ミキサーはモニターの棚が邪魔でどうしても暗くなるが,LEDテープならこうである.
そもそもここの天板にガラス板を採用したのも「暗いから」なのであるが,それだけでは不十分だった.
壁周り
カーテンをうまく回避する様な,逆U字型のギター掛けを鉄工で作ろうと思ったが,猛暑続きでとてもじゃないが作業する気になれない.
面倒なのでカーテンを貫通してコーススレッドをぶち込んで完了である(笑).どうせまたすぐ仕様変更すると思うしね.
さらなる改良
廃材のAT互換機から取ったPATA電源コネクタ(オス/メス)を流用し,全ての棚を「LEDテープ搭載のモジュール式」に改造する.
アウトボードの取り付け支柱も,角度付きから垂直に変更した.
そして棚の高さを変更.
モジュール式になったからこそ簡単な変更が可能になった.一筆書き方式だとLEDテープが足枷になってその位置で固定されてる訳なのでね.
オーディオボードは後ろ面だけがコーススレッドで固定されていて,この様に角度が変更出来る仕様とした.
インシュレーターはナットの三点支持とした.
色々テストはしてみたが,所詮はどんぐりの背比べである.
マイクスタンド取り付け部を改善.
ノーマルのクランプは下にものすごく飛び出している為,潜り込んで配線を弄ったりする時に常に頭を打っていた.
後述の AW4416 を配置する為にも必要な改善であった.
ラック内
01X on Windows10 64bit 化に成功したとは言え,現状では冗長性の為にDAWマシンを二台運用する必要があるので,この様な配置となった.
ちなみ01Xには1394ポートが二つある.どちらのマシンにもケーブルで繋がっているので(mLANの仕様上)同時使用は出来ないものの,使うたびに配線の変更を必要としない.
一番下は NEC Valuestar に見えるかも知れないが(笑),1.5万円で組んだ10コア20スレッドの自作Xeonマシンである.
これは現在の私のメインマシンで,サイトの更新もこのマシンから行っている.
Orange Pi や Gentoo/GNU Linux-libre などのサーバーマシン群は別室に移動した.これも音楽の為と言えなくもない.ファンの音煩いからな.
ちょっと見えてるけど,地味にマイクなんかも自作WM-61Aからマシなコンデンサに変更してある.
その後,Firewire(IEEE1394)カードの複数刺しの必要に迫られ,DAW マシンそのものを作り直す事になった.
SSDをここから差し替えてWindows XP, Windows7, Windows10(64bit)を使い分ける仕様とした.
追加機材
アウトボードエフェクターで幾つか取り戻したいものがあったので,また購入してみた.
まずは Bass V-Amp Pro を買い直した(昔はギター版を使っていた).
何故今更これなのかと言われそうだが.音も遠隔コントロールソフトもまぁそこそこ良いし,今でも使える音の割には安いから.
しかしこれ,到着後僅か30分にして,謎のE2エラーで死んだ.
ファクトリーリセットは出来るし,ファームバージョンの読み出しも出来る.
つまり,AT互換機で言えばBIOSに相当する機能は生きている.が,プリセットが読み出せない様である.
ROM が死んだのであろう.出品者に相談したら返金してくれたので助かったが.
かわりにノブなどが破壊されたジャンク個体を安く買って,基盤を移植して復活!
Lexicon MX200 を購入.
2in2outでルーティングの自由度が高く,デュアルモノとしても使える.
USBで接続出来,コントロールソフトで遠隔操作可能.
VST プラグインが付属するが,USBでオーディオデータをやり取りできる訳ではないので,物理的な配線は必要.
S/P DIF で01XのAUXにアサインしている.
その昔,短い間だけ所有していたのだが,やはり良いものは記憶に残っているものである.
ちなみに10年前と相場はまったく変わっていなかった.
Focusrite Liquidmix および Liquidmix16(廉価版).
これは「見つけたら絶対買え!」と断言したくなる秀逸な機材である.
コンボリューション,つまり,実機の波形データ(インパルスレスポンス)を元に数々のビンテージコンプレッサーとビンテージイコライザの音を再現するもの.
ただし,リバーブやEQであれば「元データがひとつ」でも完全に再現出来るが,コンプレッサーのような事前の入力波形で挙動が変わるものは再現出来ないとされている.
この為,Liquidmix ではダイナミックコンボリューションと呼ばれる特許技術を用いて,信号の強弱により複数の波形データを使い分ける事で対応している.
「実機に似ているかどうか」で言えば,それほど似ていないらしい.が,使える使えないかで言えば,ものすごく使える音になる.
バスパワー駆動が可能なので引っ張り出すのも簡単,手元で使う事も出来る.
ハードウェアMTR
なぜいまさらなのかと言われそうだが「今だから」なのである.
これについては詳しく別記事を書く予定.
以上で今回の更新作業は完了である.
これだけやっておけば,また数年は使えるだろう.