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Steinberg UR22C をお勧めしない理由
はじめに
この機種は,Steinberg とゆうのは名ばかりで実際には YAMAHA の製品である.
ある時から,YAMAHA は自社のブランド力が弱いと思い始めたのか,DAW業界のビッグネームを買収したり業務提携したりしだした.
音がショボい
まず,私がこの機種を導入しようと思ったのは,Universal Audio Apollo TWIN USB からの乗り換え先を模索していた時である.
最近は MOTU やら Focusrite やら SSL のコンシュマー向け低価格I/Fの性能向上が目覚ましく,時代はあたかもバスパワーの2in2outだと言わんばかりの風潮がある.
だったら試してみようではないかと,買ってみた.
そして,偶然にも,ネット上の音楽仲間が,同じ時期にほぼ同じ機種(UR24C)を購入する事になった.
私はフラメンコギター弾き語りとメタル用,その音楽仲間はアンビエント系テクノのライブ専門で,それぞれジャンルも使用目的も全く異なる.
にも関わらず,我々二人そのどちらもが,購入したすぐ直後に即売を決断したくらいである.
高音の綺麗さや伸びなどは若干向上している様にも感じられるが,基本的にペラペラの典型的なYAMAHAサウンドで,20年前のデジタルミキサーの様な品質である.
当時はそれが非常に良かった訳だが,いまはもうそんな時代ではない.
あまりの音のしょぼさに,二人ともモニターSPやウーファーが壊れたかと思って配線を見直したくらいである.
これはステマでもなんでもなく,本当にあった事だ.自分でも信じ難いが.
内蔵DSPがショボい
私がこの機能に非常に期待していたのは,URのストンプ版の紹介動画で某ローリー氏が弾いていたギターの音がかなりそれっぽかったからだ.
加えて,YAMAHAは01V96でルパート・ニーブと提携しており,本人公認の同プリアンプのモデリングがデジタルミキサー用プラグインとして実装されていた.
さらに,私は古くからYAMAHAのファンで,01Xをずっと使い続けている(いまはコントロールサーフェスとしての余生でしかないが).このチャンネルストリップが非常に高品質で気に入っていたからだ.
しかしながら結論を言うと,まずUR22Cのギターアンプに関しては,フリーソフト程度の品質である.
マイキングの位置が二種類しか選べない(笑)アンプキャビネットモデリングが追加されているが,それでもいかにもライン臭い,とゆうかデジタル臭い音でしかない.私は某ローリー氏のあの動画は信じなくなった.
とゆうか,私はエレキギターなんぞとっくに卒業しており,電気的に音を作っている以上「エレキの音なんぞなんでも一緒」「つまみ一つでどうにでもなる」とかねてから公言しているとおり,その重要性を低く見ており,そもそもがもはやギターアンプモデリングに興味も拘りもない.その私にして「品質が低い」と言っているのだ(まぁUADと比べての話だが).
チャンネルストリップに関してはそれ以上にデジタル臭く,1176系コンプを突っ込んで歪ませた様なナチュラルなパンチなどは夢の夢である.モーフィングはなめらかに変化して面白いが.
恐らくだが,UR-RTシリーズには現物のトランスのエミュレーションが搭載されていて,音は良いのだろう.が,この機種はダメダメである.
唯一,リバーブだけは素晴らしい.これはYAMAHAのお家芸である.
つまり,出来る事といえば,それだけでしかないのだ.使えないコンプ/EQ + 使えないギターアンプ + まともなリバーブ この三つの組み合わせが出来る事のすべてである.
これに比べて Apollo はといえば,標準状態でも高品質なマイクプリアンプやコンプ(1176やLA-2A),Pultech EQ,マーシャル公認のアンプモデリングなど,ふんだんに使用できるし,使用する数も順番も自由である.
さらに,¥を払う気さえあれば,ボーカルのリアルタイムピッチ補正さえI/F内で動いてしまう.
UR22Cで頑張って作ったショボい音色での弾き語りと,Apolloでテキトーに作ったリッチな音色を比べると,UR22Cのあまりのショボさに笑ってしまった.ハッキリ言って,子供と大人くらいの実力差がある.
まぁ値段が違うのだから比べるのも酷とゆうものだが,それにしても酷い品質である.
ドライバのUIデザインがショボい
これはまぁ,大目に見ても良いのだが.
そもそもシステム標準のウインドウマネージャ(ウインドウデザイン)から逸脱した独自UIを被せる事自体,私は大嫌いなのだが,そんな事を言えば,今日びのインターフェースはすべて失格である.
しかし,これだけは許せん.なんで「閉じる」やら「最小化」が右上ではなく,お前だけ左上やねん?
Windows 3.1 かお前は!
ヘッドフォン音量が死ぬほどショボい
極めつけがこれ.
最大にしても,モニターバランスを片側いっぱいに振っても,バスパワーでなく,専用ACを繋いでも,もう圧倒的,絶望的に,ヘッドフォンの音量が小さすぎる!!
片側15mWって…まともなモニターヘッドフォンを駆動出来る能力がそもそもないのである.
ちなみにAPOLLOは80mWであり,一般的なバスパワーI/Fでさえ,少なくとも倍程度の出力はある.
もし仮にどんなに音が良くても,モニター音量が小さければ気持ちよく使う事は出来ない.
イヤフォンで使えとでも言うのか?;;;
YAMAHAも堕ちたものだ.何を考えてこんなもんを製品として世に出したのか?ハッキリ言ってゴミである(–#
こんな人にお勧め
機材とゆうのは何でも,その人のワークフローに一致すれば「良い機材」となる.
なので,そうゆう意味では,全く使えない訳ではない(私にとっては全く使えないゴミだが).
この機種は明らかに初心者用である.「歌ってみた」やら「ゲーム配信」用としては,安価にそれなりの性能を導入出来る事は確かである.
しかし,飽くまでその程度にしか過ぎず,昔から普通に音楽を続けてきている人であれば,満足出来ない人のほうが圧倒的に多いと思われる.
とゆうより,本当にド素人の歌ってみた程度にしか使えない….
評価がやたら高いのは,そうしたコンシュマーユーザーの裾野が広すぎて,経験者用の純粋な音楽用機材としての評価が埋もれてしまっている様に見える.
音屋の低評価を開いてきちんと確認すれば,私がここに書いた様な事を全て報告しているユーザーが実際に居るのだから,間違いのない情報と思って頂いて良い.
以上,誰かの参考になれば幸いです.
↓こんだけボロクソに書いておいてアフィリエイトリンク貼る事に意味があるのか?
まぁ,¥の為に嘘はつかないとゆう事の証明にはなるだろう?(笑)