フェルナンデス パワーベース

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フェルナンデス パワーベース

PowerBassFST-65 があんまり良いので,個人的にオールド国産への神話みたいなものが生まれた.
取り合えずプレベのコピー,ナチュラル前提という事で,「オーラを感じる」ベースを長い間探してたが,色や楽器そのものの程度がなかなかズバリなものがなかった.
YAMAHA Pulser Bass, Greco Mercury Bass, Tokai Hard Puncher などのそこそこの程度で妥協しようか,と考えてた時に発見したのがコレ.
70年代のフェルナンデス,しかも トラロゴ仕様!のナチュラルで FST-65 とお揃いな Power Bass であります.
これはもう買うしかありません!
しかし,程度はそれほど良くはなかったし,音もいまいち気に入らず…まあ FST-65 が当たりすぎたのもあるのですが.
とにかくパワーなさすぎ.パワーベースなのに….
それでも 20曲の録音計画の中で,16曲まではなんとかだましだまし録音を終えました.
PowerBassサーキット.このシンプル極まりない構成に漢を感じますね(笑).
ピックアップ交換歴がある様でしたが,半田はなかなかウマく,ぱっと見た感じでは解らなかった.
PowerBass一番致命的なのはこのクラックです.
気になって仕方がない….
PowerBassこっちの方が大きい(木地までいってる)んですが,アップにしすぎてよくわからんですな.
30年を経た楽器だから,これくらいは仕方がない訳ですが.
PowerBassそんな訳でやっちゃいました….「ラッカー仕様」計画です.
本来なら,上記クラックの問題は,プロショップにリペア出してでもオリジナルを維持するんですが,そもそも音が気に入らんからね….
でも,今回の仕上げの基準は「プロクオリティ」です.しかも,ごまかしの利かないナチュラル.
ギターは小僧の時から何本もリフィニッシュ(の真似事)してますが,これ程の難易度のものに挑戦した事はかつてありません.
平面はアイロン+スクレーパー,曲面はボール盤にフラップホイルをつけたエモノで剥します.
PowerBass入念に木地を整え,との粉とウッドプライマーで目止め.その後サンディングシーラーを塗った所.
この後,平面を出します.
PowerBass丸一日かけて,下地が出来ました.
この段階で素人が見て「完成?」ってくらいでなければ,幾ら上塗りした所でうまく行く筈がない事は,過去の経験から明らかです.
PowerBassトップコートに到達.しかし,ここで問題発生.
作業場の天井から伸ばした針金+フックに吊っていた所,なんと,落下した….
ハンドル(仮ネック)の固定が適当なのは素人がよくやる失敗(俺も昔やった)で,今回はそういうのを懸念して針金の天井側の固定をチェックし,絶対外れない様にやり直してたのに,フック側で外れた(ボディが回転したせいで針金のよじりが戻ったらしい).あり得ねぇぇ.
幸いにして綺麗に落ちた為,エッジ部分は無傷だったのがせめてもの救い.しかし,細かい鉄クズやら小石の後が無数に付いた為,木地調整からやり直しです.
そして次の日….濃度調整の為にラッカー系薄め液を混ぜたサンディングシーラー(の説明書にその様に調整しろと書いてある)を使った所,科学反応を起こしたらしく,乾燥したら真っ白に….
しかも,下地を侵食して導管まで到達してる.あり得ねぇぇ!
またしてもトップのほぼ全面を木地調整からやり直した.
PowerBassって訳で,やっとこさ完成.実作業時間は…60時間くらいかかったかも.
トップコートは三回くらいで済ませた.タレる限界を見極めてるので,慣れてない人がやれば恐らく五回分くらい?
その後,ペーパー(1000番,2000番)で水砥ぎ,バフスポンジをつけたドリルで粗めのコンパウンド,オービルサンダーにペーパーのかわりに布を折ったものをつけて超鏡面用コンパウンドで仕上げる.が,オールドだから,あまり派手な艶は付けずに程々にした.
曲面などは,最後はやっぱり手磨きですな.
気になる塗装面の厚さは,明らかにコンマ一桁台前半と思われます(プロがやればコンマ二桁台?).
PowerBass組み付けて調整して完成.
白いとの粉を意図的に使った為,だいたいイメージ通りの色になりました.
音は,感覚的な比較では無意味と考え,リフィニッシュ前に録音したものと同じ設定で鳴らして入念にチェックしたところ,明らかに変わってます.
言葉で表現するのは難しいけど,なんと言うか,全体的に明るく,極めて自然で優しい感じになった.
ただし,重量が減った分,サスティンへの影響はあるでしょうね.
塗装で音が変わるのは,理屈としては理解してたものの,心の底では「オカルトだろ(笑)」とかこっそり思ってたけど,みんなラッカーにしたがる理由が解りましたね.
ただし,このギターの場合だけかも知れないけど,音の変化は極めて微妙で,ここまでする労力と効果を考えれば,俺的には「やる価値なし!」ですね(笑).まず剥離が大変.で,下地の平面化はもっと大変….
今の音に満足出来てるならラッカーなんてする必要なし,気に入らない場合でも,ピックアップ変えたり,ボルトオンで済む改造で理想の音に近づけた方が安上がりと思われます.
が,極薄塗装のギターから出る音は,なにかが決定的に違う(メロディを表現しやすい?)様に感じます.それを経験したいのならば,やっても良いかも.
パ・・璽戞璽ケFST-65とお揃いのケースを買いました.
二つで一万円くらい.ハードケースにしては安いんだけど,「所詮ケース」という事を考えると,無駄な出費ですね.
とはいえ,スタンドにも置けないもんだから,ケースが届くまで「そのへんに立てかけてた」のもどうかと思って(笑).
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書いた人

me 小津雪ヲ: 生きるとゆう事は,雑多な問題に対処するとゆう事.
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