総重量180kgの溶接テーブルを制作してみた
巨大な溶接用のテーブルを制作したので紹介します.
このサイズの溶接テーブルは恐らく一般家庭のDIYではあまり作る事はないと思いますが,良かったら参考にしていって下さい.
920x920x10mm の縞板.
重量は約80kgもある.これを二枚も使う.
なんとかひきずって移動する事は出来るが,完全に持ち上げる事は出来ない.
とあるジグとして作ってあったものを流用して枠を作ったが,明らかにサイズが足りない.
非常に肉厚がある単管.ワッシャとボルトとナットで,高さ調整出来る様にした.
全然持ち上がらない.
足の上にでも落とそうものなら骨折確実.
仕事場の中央天井にチェーンブロックはあるが,そこで垂直に持ち上がったとしても,移動が出来なければほぼ意味はないので使い物にならず….
手前に台をおいて,なんとか設置する事が出来た.
シャー(裁断機のお化けみたいなやつ)で切られた鉄板なので,微妙にソリが出ている.
二枚の鉄板の凸面同士を合わせ,クランプした状態で溶接,ソリを相殺する事にした.
平面度はまぁまぁ.鉄工所の仕事でこれ以上の精度が要求される事はないので無問題.
中段はこいつで.
プラズマで切ってみたが,チップソーカッターの方が10倍早くて切り口もキレイである(笑).
小物用テーブル
等間隔に穴が空いた鉄板があったので,小物用のテーブルも作ってみた.
よく海外Youtuberなどが使っているやつ.
既製品は恐ろしく高い.自作するにはマグドリルが必要.穴あけ作業は永遠の時間がかかる.
しかもマグドリルはこれを作る時にしか使えない,ほぼ潰しが利かない専用工具である.
適当に作った専用クランプを穴に引っ掛けてこんな感じで使う.右のものはその後改良した.
後日,完全フラットな鉄板の溶接テーブルで,中央でクランプするにはどうしたら良いかという事を考えて,マグネット式クランプにも挑戦してみました.
2025/06追記:
制作してから便利に使えているのだが,最たる実用例があったので紹介.
少ししか作らない部品なんかの時に,専用ジグとかいちいち作ってられないが,このテーブルであれば,こんな感じで,仮のジグをその場でさっと作れる.
このスクラップ置き場を拡張する為の棚の追加制作である.
元々は縦一列(1×4)だったのだが,左右に追加していまこんな感じ(3×4).
それでもスクラップが入り切らないので,さらに追加する(4×4).
しかし,スクラップ置き場ごときの為に良い鉄を使うのが嫌だったので,スクラップを集めて切った貼ったして材料を集めた.
溶接して完成.
引き出しの為のオイル缶x3は,まだオイルが入っているのでそのうち制作予定.
良かったら他の記事も読んで下さい.