YAMAHA 01X.購入直後の写真.
デジタルミキサー,エフェクター,オーディオインターフェイス,MIDIインターフェイス,コントロールサーフィスが統合されたもの.
業界からは限りなく「なかった事」にされてる YAMAHA らしい中途半端な製品だが「宅録に必要十分なものを洗練された形で」を目指すいま頃になって,こいつの凄さがよく解ります.
mLAN と呼ばれる YAMAHA 独自の規格を使ってて,IEEE1394(Firewire)ケーブル一本で 16in/16out(!!) のみならず,MIDIインターフェイスも 4系統 同じケーブルで実装してる(ただし,2系統はコントローラー等に予約済み).
PC に搭載した IEEE1394 カードは,以前ハードオフでモノ珍しくて買った 105円の VIA チップのモノです(笑).
LCD に表示出来る情報は少ないけど,PC 上の Studio Manager と呼ばれるソフトと連動可能で,全ての情報が一目瞭然に把握/操作出来る為,見通しはさほど悪くありませんね.
フェーダーは一応モーターフェーダーだけど,60mm なのがイマイチ.
コントロールサーフィス機能は MACKIE Control 互換,特になにも設定せずとも Sonar を遠隔操作可能.
アナログ入力は 8チャンネルとやや少ないけど,1-2チャンネルはキャノン仕様で,プリアンプの性能も A/D 変換のグレードも O2R で培われた技術が使われてます.
そして全てのチャンネル(アナログ:8,mLAN:16==24ch)にコンプレッサやエキスパンダ,コンパンダなどとして利用出来るダイナミクスプロセッサを装備,独立した,4バンドのパラメトリックイコライザ(全てのバンドで周波数とQを設定可能)を装備,YAMAHA 伝統の空間系エフェクタを二系統内蔵と,至れり尽くせり!
しばらくして,チャンネル1のゲインがおかしい事に気づきました.
チャンネル2と比べ,ゲインが半分くらいしか稼げない上,やたらノイズっぽい.
いままでカホンの打面側にしか立てておらず,こんなもんかと思ってたが,どうやら壊れてる模様.
メーカーに問い合わせた所,結構な修理費を要求された為,自分で分解して調べる事に.
幸いな事にチャンネル1なおかげで,この様に分解して動作中のミキサーの挙動を検証する事が出来ました.
写真の可変抵抗を短絡すると,チャンネル2と同じだけゲインが稼げる事が判明.つまり,プリアンプの故障ではなく,可変抵抗の故障だと判明.
メーカーに専用の可変抵抗だけ送ってくれる様交渉したが,とりあえず使えるように応急処置したい為,写真二枚目の様に壊れた可変抵抗の足から(←ここがミソ)生涯最高の緻密な精度(クリアランス約1mm)を要求されるジャンパをこなし(–;;在庫のギター用可変抵抗Aカーブを接続.
細密すぎるハンダ部をホットボンドで補強し,トップパネルに取り付けて応急処置完了.
結局,チャンネル1だけではなく,5,6も調子が悪く,触ってるうちに反応がなくなった.
純正部品を無駄に二度に分けて取り寄せ,不良箇所を修理した.
写真は取り外したプリアンプ基板.三枚目の写真で置き換えた箇所が確認出来る(裏側).
木製のサイドパネルを製作した.
ホームセンターの SPF 材をジグソーで切り出してニスを塗っただけ.
あまり精度は出てないが,自分用だからこれで十分.
標準のものより角度を付けたおかげで視認性が改善された.
スタジオ仕様のミキサーだと,ランプモジュールを接続する為のソケットが装備されてたりするのだが,ホームユースのこいつには装備されてません.
スイッチ類が暗くて見辛いので,以前別の用途の為に買って取っておいた12VDCの豆球を加工してゼロ円で製作(笑).
電源はPCから取っており,配線材とケーブル同士を繋ぐソケットもPCの壊れた電源から流用.
アームは墜落したラジコンヘリのテールパイプ,セードはアルミ缶利用.
余ってきたケーブル.
上記の通り,PCとは1394ケーブル一本で接続出来るし,エフェクターやらも内蔵だし.
以前ラックの後ろのケーブルが凄い事になってて,今後の課題だと書いた事があるが,その問題も一気に解決しました.