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YAMAHA AW4416 + Waves Y56K の紹介とSSD化
AW4416は2000年頃に登場したHDD MTRです.
完全プロ用と言ってよいスペックで,当時は高嶺の花でした.
私はその頃,VS-880 を使っていた気がします.
今回,中古でY56K拡張ボード付きのものを入手したので,メンテナンスを施し,内蔵HDDもSSD化してみましたので,紹介します.
AW4416 そのもののスペックについては以下を参照してください.
届いた
Waves Y56K プラグインカード
これがないと AW4416 は価値が半減する.らしい.
個人的にはそうも思わないが,中古市場では一応そうゆう事にされている.
起動画面.
Renessance Comp, Renessance EQ, TrueVerb, SuperTap, L1 Ultramaximaizer などのお馴染みの Waves プラグインが動く.
しかも,実際使ってみると,プラグイン版より品質が高い…気がする.
マウス
シリアルマウスとか,もはやどこにも売っていないので中古で探すしかない(結構高い).
変換アダプタでシリアルにする事は出来るが,マウス本体がシリアルパススルー機能を搭載していないと動作しない.
シリアルからPS/2の過渡期において,マイクロソフトとロジクールがその機能を搭載していた.
が,私の記憶では,PS/2のマイクロソフトマウスは大量に模造品が出回っていたはずなので避けた方が良いかも知れない.
専用の台
デカすぎて,専用の机を制作しないと使いものにならない.
が,面倒なのでとりあえずカホンにキャスターを付けて台にした(笑).
SSD化
SSD じゃなくてコンパクトフラッシュだけど.
ネット上の記録では,SSD化しようと挑戦したユーザーは数多居たが,ことごとく失敗していた様だ.
変換カードの種類
実はこの時代のノートPCなどは,IDEドライブの代替としてコンパクトフラッシュを使う事がよくあった.
CF変換アダプタには幾つかのタイプがあり,基板上にプリントされている型番で識別出来る.
これは V.H2 と呼ばれているもので,アリエクで136円で買ったもの.
Facebookグループでは,V.B1+Trancend で動くとあった.なので,V.B1も(本命として)アリエクで391円で買ったのだが,フォーマットと新規ソング作成で止まってしまい,処理が進まなかった.
安いから V.H2 もついでに注文しておいたのだが,よく買ってあったものだよ.
こちらは問題なし,完璧に動作する.
CF化の効果はハッキリ言って劇的.
デフォルトのHDDも一応 60GB に換装されていたので,そう遅くはない(少なくともデフォルトよりは速い)筈だが,ソング切り替えなどはもっさりしすぎていて,やっぱり昔の機械だなーと.
それがCF化すると,サックサクですよ.超快適で全然今でも使える.
その他のスクリーンショット.
内蔵エフェクト.
当時はO2Rの紹介とかでこの画面をよく見たなあ.
おわりに
個人的には,今でもロマン溢れる,素晴らしい機材だと思う.
音は信じられないくらい,もの凄く良い.これはスペックとか理屈では説明出来ない,この機種にしかない特有の良さである.
そしてこれはこれで,必要なものが全て詰め込まれていて,ひとつの完成形に到達していると言ってよい.
ただ,DAW 全盛のこの時代,音楽制作の手法や方法論が変わってしまい,この様な MTR は活躍の場がなくなってしまったのが悲しい限りである.
もし,現代の DAW との共存を図るなら,海外の有志が制作している「SCSI to SD 拡張カード」が役に立つと思う.
そして「AW Extract for Windows」で保存ファイルから Wav を取り出し,DAW で必要な編集を施すのが良いのではないかと.
ちなみに,AW4416 の搭載CDRドライブは当初は SCSI だったが,のちに ATAPI 版が登場したので,そちらの場合は上記 SCSI to SD は使えないので要注意.