Focusrite Liquidmix を Windows10 64bit の SONAR/CAKEWALKで動かす!

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目次

  1. Focusrite Liquidmix を Windows10 64bit の SONAR/CAKEWALKで動かす!
    1. Focusrite Liquidmix について
    2. 私の動作確認環境
    3. 手順
    4. 不具合?
    5. 注意点
    6. 情報ソース

Focusrite Liquidmix を Windows10 64bit の SONAR/CAKEWALKで動かす!

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Focusrite Liquidmix について

はじめに,私はすでに Universal Audio Apollo Twin を運用しています.
にも関わらず今更 Liquidmix? と思うかもしれないが,ごもっともです.
しかし,この機種には,今でもそう簡単には切り捨てる事の出来ない魅力があります.

まず,ダイナミックコンボリューションの音色が素晴らしい.
40種類のビンテージコンプレッサー,20種類のビンテージEQから実際にサンプリングされたそれは,プラグインとしてはいまだに他にないリアルな質感があり,トラックの色付けに最高です.

そして,チャネルストリップ用のフィジカルコントローラーとして,ハードウェア部分の出来が実に良い.触るのが楽しくなります.

ビンテージ機器のEQカーブがどうなっているのか,視覚的に解りやすい.
例えば,かの有名な Pultech とゆう,同じ帯域に対してブーストとカットが同時に出来る EQ があります.
ブーストとカットを同時に行っても同じ音色にならない…掛かる帯域とQ幅が異なる為に,カーブが変化するとゆうアレですが,私はLiquidmixで実際にそのカーブを見るまで,その挙動が理解出来ませんでした.
つまり,学習にもってこいなのです.

実機の音色(特にEQ)を知る事が出来る.まぁUADのデモなどでも出来る事ですが.
制限なく使い放題出来るのはやはり嬉しい.

これ程の名機が,ソフトウェアの都合(つまり,ドライバを更新しなかったメーカーのせい)で現在のDAWから利用できないのは勿体なさすぎる訳です.
そんな訳で(まぁ他の古い機材が使いたいのもあるけど),32bit DAWを残し続けてきた訳で,暇さえあれば何とかしてこいつを現在の環境でうまく動かせないかと,長らく工夫を凝らしてきました.
そしてこの度,ついに64bit環境にてこの機種を完全動作させる事に成功したので,ここにその手法を公開します.

私の動作確認環境

  • 出来ればTIチップが良いとされているが,試した限りでは,VIAでも無問題.

  • ネイティブPCIでなくとも,PCIe実装(ASMEDIA製変換チップ経由)の 1394カードでも動く.

  • Liquidmixは起動時に帯域を予約する.一枚の1394カードで他のDSPやI/Fを共有する場合,Liquidmix software 側で帯域を制限する必要がある.

テストでは,Windows10(64bit),PCIe 実装の VIA製 1394カードで,Konnect24D(4in4out I/F),POWERCORE Firewire x2台と混在させて,Liquidmix チャンネル12本をロードする事が出来た.
とはいえ,Liquidmix の為にコントローラーをひとつ用意する事をお勧めします.
私はこの為に,1394カード二枚刺しが出来るM/Bを今も運用しています.

手順

以下の手順に従えば,32bitの場合とほぼ同じ状態で Liquidmix を実行する事が出来ます.
「ほぼ」とゆうのは,まぁ現実的にエラーは皆無ではないから.
特に,Firewire接続が物理的に不安定な場合や,ホスト自体が落ちた場合などに起きやすい.
これらは POWERCORE なども同じで,完全なITBではないので,これはある程度はしょうがない.
あと,どこかおかしい時は,特に位相の問題が起きやすい.
まぁ概ね実用範囲内です.

それでは,いきます.

  • 1394 レガシードライバに変更(必須).
    これが現行のドライバだと,デバイスマネージャから Liquidmix が正常に見えているのに接続出来ないとゆう症状になる.
    使用しているIEEE1394カードのドライバの変更 → 1394 OHCI Driver(Legacy) をインストールする.
    但し,現在の Windows10 ではレガシードライバは標準で用意されていないかも(環境による).
    その場合はネットで拾ってきてインストールする(Windows8用)

  • Liquidmix ドライバインストール.
    Focusrite サイトから拾った Liquidmix ドライバとエミュレーションファイル(44.1KHzとかのやつ)を管理者権限でインストールする.
    もし正常に入らなかった場合は以下の手順を参考に.

  • Windows をドライバ署名無効で起動出来る様にする(上記で正常にインストール出来た場合は必要なし).
    01Xのドライバインストールなどでは必須の作業.
    Winaero Tweakerを使って disable driver signature enforcement で起動出来る様にする.
    ブートとログイン -> ブートオプション -> 常に高度なブートオプションを表示する にチェック.
    再起動して起動時のオプションとして「ドライバ署名の強制を無効にする」みたいなのを選択.
    Liquidmix ドライバをインストールする.
    インストールが正常に済めば disable driver signature enforcement は解除しておk(の筈).

  • プラグインの退避.
    ここからはドライバの構成ファイルや実行時の辻褄合わせ.
    まず,SONARのプラグイン検索が Liquidmix を検出した時にそこで止まるので, LiquidMixMono.dll と LiquidMixStereo.dll を vstplugins ディレクトリから退避する.
    移動先は,例えば "Program Files (x86)\Focusrite Liquid Mix\Vstplugins" などとする.

  • jBridge 実行(bridgeの作成).
    使い方の解説は割愛.
    上記のプラグイン本体を指定し,ブリッジを作成する.そして出来た64bit版 Liquidmix プラグインをSONARの読めるプラグインディレクトリに配置する.(例えば Program Files\Steinberg\VstPlugins-jBrige)

  • SONARの設定変更.
    SONARを実行,プラグインの再検索を行い,Liqudmix プラグインを認識させる.
    そしてプラグインマネージャを起動し,VST2 Audio Effects -> [jBridge]LiquidMixMono/Stereo の「プラグインのプロパティ」を開き,「jBridge を使用してロード」にチェックする.
    (ついでにステレオ版から「モノラルで使用」チェックを外しておく)

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  • 設定変更(その2).
    適当なオーディオトラックに LiquidMixMono/Stereo プラグインを刺して jBridgeの ‘setting’ を開き,’run in existing Auxhost’ 以外のチェックを外す.
    これを設定しないと Liquidmix インスタンスはひとつしか実行出来ない.
    (さらに,位相の問題が出る場合は ‘performance mode’にチェックすると良いかもしれない?/未確認)

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  • 設定変更(その3).
    SONARのメニューから 編集 -> 環境設定 -> オーディオ -> 設定ファイル -> 設定ファイルの編集,RealtimePreroll の値を 1 に変更する.

以上で正常に実行出来る様になるはず.

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※画像ではjBridgeはデモバージョンだが,現在は正規にライセンスを受けている.
私の場合,他では POWECORE版の CL-1B がjBridgeでのロードが必須.

不具合?

PC画面上で選択したLiquidmixインスタンスに対して,ハード側で動的にトラックが切り替わらない(Track Selectボタンで切り替える事は出来る)場合は,
Liquidmix Software から ‘Hardware Follow Plugins’ にチェックを入れる.

注意点

等速で処理する必要があるため,高速バウンスは出来ない.
トラックのフリーズ機能も同様(フリーズオプションで等速を選ぶ事).

情報ソース

以下,海外のサイトを漁って得た情報の原文を載せておきます.

  Liquid Mix,Sonar X1 64 bit,Win7 64 bit....I WON!!!

 Hi all,i have a great new for all Liquid Mix\Sonar X1 user to work on WIN 64 bit.
 After two days of compatibility and stability test i have a right config to work without problems.

 1)  You need the faboulos JBridge 1.3
 2)  You need add a famous string to system on regedit to trick the SidSpeed on W7 64 bit too
     Don't add any DWord but Qword in 64 bit host .(read on Win7 site for the instructions).Restart System.
 3)  Follow exactly the advices on site to install JBridge (Run as administrator all .exe in JBridge folder)
 4)  Change your firewire device driver in LEGACY driver.Restart System.
 5)  Install Liquid Mix SW 3.0 (Run as administrator).Restart System.
 6)  Run JBridge and scan your vsts bridged (i have only Liquid Mix dlls)
 7)  Add your new folder in Sonar vst scan directory and scan.
     If you have a freeze of your scan window run tab of services and stop the scan process for two times(Liquid Mix mono and stereo),don't worry.Restart Sonar
 8)  Open Sonar and run Plug ins Manager.Check vst plug ins.In the Liquid Mix 64 (mono,stereo)properties select load with JBridge.Restart System.
 9)  Open Sonar,open two instances of Liquid Mix stereo and Mono ,open the JBridge settings and deselected all voices except "run in existing Auxhost". 
10)  Restart System
11)  Open Sonar and in AUD.ini properties change the Realtimepreroll value at 1,restart Sonar
12)  Enjoy this fantastic Focusrite product.

 I have tested this configuration for two days with a Sonar X1 prj with 24 audio tracks, 16 Liquid Mix stereo instance, 
 4 fx chain preset, 4 Waves CLA plug ins, Reverb and Delay on dedicated busses.Loop on. No drop outs. No glitches.No delay.

 After all i have a personal consideration.
 I am a Focusrite customer with Liquid Mix and Saffire Pro 26 i\o.I am a Pro,producer and composer, and i use many brands to work in my and in other studio.
 I had a great respect for Focusrite but for me it's a shame that a great company had not developed a solution for Sonar 64 bit compatibility problem.
 When i was tryng to resolve my problems i have read many forums and i had found many bugs with other 64 bit daw like Cubase 64 bit and Ableton.
 I don't understand this......64 bit is the future of Pro Audio.
 Ok i hope to help all Liquid Mix owners on 64 bit host.
 Good luck. 

以下は翻訳したもの.

Liquid Mix、Sonar X1 64ビット、Win764ビット....私は勝ちました!!!
こんにちは、私はすべてのLiquid MixSonar X1ユーザーのために、WIN 64ビット上で動作するように素晴らしい新機能を持っています。
2日間の互換性と安定性のテストの後、私は問題なく動作するための正しい設定を持っています。

 1) faboulos JBridge 1.3が必要です。
 2) W7 64bitのSidSpeedを騙すために、regeditでsystemに有名な文字列を追加する必要がある。
    64bitのホストでは、DWordではなくQwordを追加しないでください。
 3) サイトのアドバイスに従って、JBridgeをインストールします(JBridgeフォルダー内のすべての.exeを管理者として実行します)
 4) FirewireデバイスドライバをLEGACYドライバに変更し、システムを再起動します。
 5) Liquid Mix SW 3.0をインストールします(管理者として実行)。
 6) JBridgeを実行し、ブリッジされているVSTをスキャンします。
 7) 新しいフォルダをSonarのvst scanディレクトリに追加してスキャンします。
    もしスキャン中にフリーズした場合は、サービスのタブを開き、Liquid Mixのモノラルとステレオのスキャンプロセスを2回停止してください。
 8) Sonarを開き、プラグインマネージャーを実行し、vstプラグインをチェックします。Liquid Mix 64 (mono, stereo)のプロパティで、JBridgeでロードを選択します。
 9) Sonarを起動し、Liquid Mix stereoとMonoの2つのインスタンスを開き、JBridgeの設定を開き、「既存のAuxhostで実行」以外のすべてのボイスの選択を解除します。
10) システムを再起動します。
11) Sonarを開き、AUD.iniのプロパティでRealtimeprerollの値を1に変更し、Sonarを再起動します。
12) この素晴らしいFocusriteの製品を楽しんでください。

私はこの構成を、24のオーディオトラック、16のLiquid Mixステレオインスタンスを持つSonar X1 prjで、2日間テストしました。
4つのFXチェインプリセット、4つのWaves CLAプラグイン、専用バスにリバーブとディレイ、ループオン。ドロップアウトなし。グリッチやディレイはありません。

結局のところ、私は個人的な考慮事項があります。
私はFocusriteの顧客でLiquid MixとSaffire Pro 26 iiioを持っています。
私はプロでプロデューサーで作曲家ですが、自分のスタジオや他のスタジオで仕事をするために多くのブランドを使用しています。
私はFocusriteに大きな敬意を抱いていましたが、この偉大な会社がSonarの64ビットとの互換性問題に対する解決策を開発しなかったことは、私にとっては残念なことです。
私の問題を解決しようとしたとき、多くのフォーラムを読みましたが、Cubase 64bitやAbletonのような他の64bit DAWでは多くのバグを発見しました。
私はこれを理解していません...64ビットはプロオーディオの未来なのです。
OK、私は64ビットホスト上のすべてのLiquid Mixの所有者を助けることを望みます。
幸運を祈ります。

この素晴らしい先駆者に最大限の感謝を.

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書いた人

me 小津雪ヲ: 生きるとゆう事は,雑多な問題に対処するとゆう事.
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日常の様々な創意工夫やお役立ち情報を発信しています.

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