お勧めクリーンブースター「Z.Vex Super Hard On」の自作

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Z.Vex Super Hard Onとは?

クリーンブースター.ギターの音が太くなる.
簡単に作れて結構お勧め.割と何にでも使え,ベースとかにも良い.
メインの歪みの前に使うブースター,例えば緑のやつや黄色のやつとはまたちょっと違う.けど,その代わりとしても十分使える.
私は本物のチューブスクリーマーもDODも,それらもコピー品も多数持っていたけど,今ではこれをイチオシしています.

初号機

駅前集会なんかで,可能なかぎり荷物を少なくする為に,コンパクトなシステムを目指してるのだが,その為には,ギター用エフェクタ−とか持ち歩きたくないので….
まー色々小難しい理由はあるのだが,説明はめんどいのでおいといて,ぶっちゃけて言えば「エフェクタ−をギターに内蔵したい」訳よ.

て事で回路を作るための資材を発注した.
電子部品屋や業界の人達が大量に買い付けたりするチップ輸入専門店,ヤフオクの個人出品など,四箇所くらいからかき集めたパーツ類.
そのへんのホムセンに全部おいとけよ!!!

試作してみた.その初号機である.

ギターに内蔵する前に,とりあえず普通のストンプタイプを作ってみる.
これだけの部品がこのケースに入る…かな?
ちょい無理な気がしてきた.

なので基板を半分のサイズまで小型化する.

大まかなレイアウトを決めて結線してみる.
私が常用しているシールド,BELDEN 8412 をバラした芯線.太くて扱い辛い(–;

穴の位置をケガいてポンチを打つ.

色んな大きさの穴を開けてバフ掛けした.

組み込んで完成!
書くのは簡単だが,パズルの様でなかなかうまく収まらなかった(–;;

どうですかこの輝き!

我ながら素晴らしい出来栄えだ.


試奏してみる.
素晴らしい性能だ!!
興味ある人は「ブースター,SHO」とかで検索すれば動画なんかもあるヨ.

ギターへの内蔵

て事でギター内蔵用の基板をもう一つ作る.
これは,可変抵抗を基板に直付けしたタイプだが,ちゃんと後ほどギター用のボリュームに置き換えて製作した.

在来回路の変更.
トーン回路の様に見えるが,ボリュームポッドです(笑).

ポッドそのものも,ボリュームだけで歪量を調節したいので泣く泣くAカーブを付けていたのだが,ヴァイオリン奏法をする為にBカーブに戻した.
ブースター内蔵の為,トーンは取っぱらうのだが,コンデンサ(オレンジドロップ)そのものがないと音色が変わってしまうので,収縮チューブの中に270Kの固定抵抗を入れている.
これで「トーン全開」とほぼ同じ状態になる.

これは「ブレンダー」回路.

通常のストラトはハーフトーンにしてもシングルのパラレルにしかならない.
直列にすればハムっぽい音が出せるので,これは,直列への無段階切替えを行うもの.
ちなみにセンターだけ逆磁界のピックアップ(三個とも無印ジャンクだが)を使ってるので,ちゃんとハムキャンセル効果もある.
そしてタップスイッチ部分はフェイズ逆転回路.
直列フェイズサウンドって,ギター小僧なら知ってるよな?
サー・ブライアン・メイのサウンドだよ!

そして今回製作したブースター回路.

回路全景.

しかし,苦労したかいがあって,今まで悩んでいた問題の多くを解決出来た.
シングル/ハムの切替え,フェイズアウトサウンド,クリーントーンと深いドライブサウンドまで全て手もとだけで操作出来,さらにヴァイオリン奏法も出来る.
こんな超マニアックなストラトは誰も持っていまい(笑).
が,同時に別の問題点も出てきたので,やはりまだ改良は続くのであるが…(–;

製作時の記事: 再生ストラト 〜フェニックス1号発進せよ!〜

ゲインの固定

さておき,ピグノーズに合わせて,ギター側もより相性が良いと思われる方向に回路を修正.

ゲインを2k 固定で内蔵にした.
かわりにトーンポットを戻し,ついでにボリュームもBカーブからAカーブに戻した.ヴァイオリン奏法出来なくなったけど,もういいや.
ポットは,下からボリューム+ブースター,トーン(オレンジドロップ),シリアル-パラレルブレンダー(フェイズ切替えプッシュスイッチ付き).スイッチは5-WAY.
結果は良好!

二号機

モノラルジャックとステレオジャック,2Pスイッチが余っていたので SHO を組み立てた.

ケースはイベリコ豚のテリーヌの空き缶である><

入力側にジャック刺したら電源オン(常にLED点灯),スイッチは,手前側で2Kオーム(ほぼゲイン中央),奥側で0オーム(ゲインMAX)or5Kオーム(ゲイン最小)の切替え式という仕様にした.
ボルテージフォロア,クリーンブースター,オーバードライブどれかのモードで常時オンとする.演奏中に操作する事は想定していない.

0オームと5Kオームの切替えはこのミニスイッチで行う.

内部の結線状況.
裏の蓋はどうするの?だって?
んなもんあるわけねーだろ!
ていうかこれ,作ったところで使わないんだけどな><

三号機

先日ギター本体から取り外した Z.Vex SHO(クリーンブースター)をスタンドアロンで使える様にした.
もう何個も作ってあるし,しかもゲイン固定ではあるが一応まだギターにも内蔵してるから,いまさら要らんのだけど,素材があるとつい作ってしまう(–;;

フットスイッチは別のエフェクターから取り出した2回路.
2回路なので,LED は実装出来なかったが,かわりにトゥルーバイパスである.
しかし,LED を取るかトゥルーバイパスを取るかなら,このエフェクターに限っては,LED を取るべきかもしれない.
そしてエフェクトオフでゲイン部分の抵抗を 5KΩに切替える(要は,ブーストしない時もボルテージフォロアとして常時オンで使う)というのが,最もおいしい SHO の使い方だろう,って事が解ってきた.
まー今回は,もう回路部分が出来てたからやらなかったんだけどね.

筐体は100均のタッパである.
電池がちょい圧迫感あるけど.このサイズで電池内蔵ってのはあんまりないので,まあ良いか.

以上,参考になれば.

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書いた人

me 小津雪ヲ: 生きるとゆう事は,雑多な問題に対処するとゆう事.
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